境界の彼方10周年おめでとうございます!!!
氷菓、中二病、Free!、たまこに続き境界までとうとう10周年…時が経つのが早すぎますね…。
そこで、10/8新宿ピカデリーで開催された10周年記念イベントに行ってきました🎊
「劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 」の過去編・未来編の連続上映&キャストトークという豪華な内容でした。
今回はこちらのイベントの夜の部のレポを載せたいと思います。
昼の部は落ちた
㊟個人の貧弱な記憶力と汚いメモ書きに基づいているため細部のニュアンス等が違う場合があります。
㊟以下敬称略
オープニングトーク
まずはキャストさんたちが登壇され、オープニング。
石立監督、鈴木達央さん、茅原実里さん、KENNさん、種田梨沙さんが順番に自己紹介をしていきます。
まあ、ここまでは普通の舞台挨拶です。
ちょっと様子がおかしくなった(笑)のはこの後からでした。
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(種田)なんか一人足りないな~と思いません?
「これが俺たちの」って言うのでみなさん「最終兵器」って言ってください!
(種田)「これが俺たちの!」
(観客)\ 最終兵器ー!/
~♪ (『約束の絆』が流れる)
ここで愛ちゃん役の山岡ゆりさんが観客席側から華々しく登場。しかも背中には白い羽つけてました。
※なんと背中の羽は山岡さんの自腹。Am●zonで二千円程度だったそう…
『約束の絆』といえば6話の名エピソードである"あの"ダンスですよ。客席の間で少し踊ってくれました。
※この間、山岡さん以外のキャストさんたち大爆笑
そしてラスト、曲の終わりには人差し指を突き上げる例のポーズを舞台上のみなさんもやってくれてばっちり揃ってました。(石立監督も!)
ここから司会進行は山岡さん。
💬
(山岡)監督!なんでこんなことになったのか説明してください!
(石立)10年くらいみんなで会う機会がなく、今日急に集まっていきなりトークするのは不安だったので実は一週間くらい前にみんなで懇親会と言う名の飲み会をさせていただきました。
6話のエピソードは観客のみなさんにとっても印象深いものだったと思うのでみなさんに楽しんでもらおうと思って…。
(種田)ちなみに『約束の絆』踊っていただけますか?という打診は女性陣には来ました笑(ここでなぜか茅原さんには打診が来なかったということが判明)
時間の都合で実現はしませんでしたけど。
ただ、何かやりたいねという話はあって、だんだんお酒が入ってみんな酔っぱらって最終的にこういうことになりました笑
(山岡)みんな酔っぱらって最終的にわたしが羽をしょって出てくることになりました!
今回の功労者はほんと山岡さんだと思います笑
10年経ったいまぐっとくるシーンは?
TVシリーズ第6話
🎬6話のいろんな名場面カットがスクリーンに映し出される
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(山岡)これはKENNさんとみのりんさんが選んだシーンです。
(鈴木)いやもうここは散々語ったでしょ…。
(茅原)合宿楽しかったね~どれだけ洗っても匂いとれなくて大変だったんだから笑
(山岡)"あの"セリフ聞いてもいいですか!?(スクリーンに映し出されてるちょっとセクシーな美月のシャワーシーンを見ながら)
(茅原)……いいとも☆
(鈴木)返しが昭和なんだよなあ
(茅原)では……
「なにがスッコスッコよ!!!」
\客席から盛大な拍手/
💬
(山岡)これKENNさんも選んでますよね?
(KENN)ダンスも個人差とかあって作画がすごい。タイミングがアッキーちょっと遅めだったり笑
(山岡)この臭いのはどうやって生まれたんですか、監督?
(石立)ストーリー自体はシリーズ構成の花田さんですが、臭い妖夢がこのビジュアルになったのは弊社京都アニメーションに石原立也というのがおりまして、彼のビジュアルがこんなんだからです。
(全員)えー!!!
(種田)おめめきらきらと言えばきらきらですね笑 ※種田さんの精一杯のフォロー
(石立)この妖夢と同じで憎めない人なんです。
未来編の冒頭の秋人と未来のシーン
🎬未来編冒頭の秋人と未来のカットがいくつか映し出される
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(山岡)ここは監督が選んだシーンです!
(石立)えっ
(山岡)えっ
記憶にない石立監督、困惑する山岡さん笑
(石立)〈しばらく考えた後〉あっ……これです
(鈴木)このメンツが集まるとどんどん物を忘れていく笑
(種田)これ選んだのは10年前じゃないんですよね笑
(石立)この作品は未来の記憶が物語の軸になっている。未来編の冒頭、秋人と未来がかけあうように一つのセリフをしゃべりあうところがあったと思うんですけど…。
(KENN)アニメ版のモノローグでは秋人がその時起きたことを語っていて、未来編では未来の秋人が当時のことを語っていますよね。
(石立)そうです。未来編は未来と秋人のかけあいがちゃんとサンドイッチされていて、ひと段落ついた二人が過去のことを振り返っているんです。
なのでこのシーンをあらためて見ると違った感想が出てくるんじゃないかなと思って今回選びました。
(KENN)当時も飲み会でここのこだわりを監督に教えてもらった記憶があります。
(石立)それはちょっと……覚えてないです笑
(山岡)記憶を扱う作品なのに記憶が曖昧!?
(石立)いや、昔のことを覚えてなくてもいい、がこの作品のテーマでもあるので笑
(全員)そっか~覚えてなくていいんだ☆
彩華さんが博臣を送り飛ばすシーン
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(山岡)こちら、わたしが選ばせていただきました!
博臣さんは普段名瀬の当主としていろんなものを背負っているけど、ここのシーンは年相応でいいなと思いました。彩華さんに重荷をおろしてもらったんだと思います。
※山岡さんが「博臣さん」と呼んでるのが個人的にぐっときました
(山岡)このシーン彩華さんが「ほな、やるか」って言うんですけど、「やるか」の殺意がすごいんですよ!かっこいいんですよ~。
(KENN)(彩華役の進藤さんは)京都弁もネイティブだからスタッフさんとすごいディスカッションもしてたよね。
(鈴木)進藤さんにすごい台本直されてるとき、よくよく考えると作ってるの"京都"アニメーションじゃねーか!ってなって面白かったよね。京アニが作ってるのに直されるという笑
(KENN)まあ地域によって多少違いがあるから笑
(鈴木)どの地域出身でどういう家庭環境の人で、というのをすごい細かく見てチェックしてたよね。それによってちょっとセリフ削ったりとか。
同じ方言でもいろいろあるということが、めちゃくちゃ勉強になった。
石立監督秘蔵資料
線撮り資料
🎬秋人が妖夢と戦うシーンの原画を撮影した動画(線撮り)が流れる
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(石立)秘蔵というほどでもないんですが…10年ぶりのイベントということでいろいろ探してたら出てきました。残ってたから出しただけなんです。
(KENN)ほんとはあんまり見せたくなかった?
(石立)見せたくないですね(きっぱり)
(全員)へ~~~
(KENN)いや俺たちは見たいですよ!?
(石立)完成していないので、本来ならみなさんの前に出せるようなものじゃないんですよ。
(種田)下書きみたいな?
(石立)そうですね。「ふーん」って思われたくないんですよ笑 中途半端なもの見せたくないというか。
(鈴木)ちなみにこれは行程で言うとどういう行程ですか?
(石立)原画を撮影しただけの線撮り状態と言います。最近はデジタル作画が主流ですが、この時は紙だったのでそれを自分で撮影して確認用にとってあっただけです。
※印象としては、清書してない線だけの原画がそのままぬるぬる動いてる感じでした。とにかくめちゃくちゃすごい!!!
🎬秋人が境界の彼方に行った時の線撮り動画が流れる
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(石立)なぜこのシーンかと言われると本当に残ってたから、としか…。
(山岡)他は削除しちゃうんですか?
(石立)とってないですね。紙もデータも捨てちゃいます。
(全員)もったいない!
(石立)だって容量が笑
(種田)外付けのHDD持っていったらもらえますか?
(鈴木)そんなお弁当を貰いに行くみたいに笑
(石立)アナログ時代はカット袋というのがあって、一話数あたり300~400カットくらい、1クール作るとなると何千カットになるんですよね。そのカット袋をどこに保管しようかという問題があります。
なので、もう使わないなら捨てようということになります。
(山岡)でも京アニさんのスタッフを目指している方にとってはこういうの残ってたらすごい参考になるんじゃないですか?
(石立)残してた方がいいと思ってた時期もありましたが、結局は描いた方が早い。見るだけで上手くなるなら苦労はしないです(キリッ
(全員)かっこいいー!!
視聴者からするめっっっっっっっっちゃ貴重な資料だと思うんですが、石立監督は本当に渋々見せた…という感じでちょっとこの温度差が面白かったです。
劇場イメージ案&ティザーラフ案
🎬石立監督の劇場イメージ案のイラスト(ラフ)がスクリーンに映し出される
①博臣&桜のイラスト
※余談ですが、「デュランダ あなたを見守る」とうっすら書いてあって(おそらく左上にそのデュランダの花も描かれていた)、わざわざ花言葉も書くということは京アニ作品における花言葉ってやっぱ重要なんだなと思いました。
②未来が私服姿で座ってるイラスト
石立監督曰く、「劇場版を作成している時に本当に内容をどうしようか迷っていた。その時に描いてみてたやつです。ただ、10年近く経っているので何を思ってこれを描いていたかはもう覚えてない笑」とのこと
🎬石立監督によるティザーラフ案がスクリーンに映し出される
学校の机に座ってちょっと上目遣いの未来ちゃん、温泉でタオル巻いてる未来ちゃん、満面の笑みの未来ちゃん、というちょっとラブコメチックな3枚
💬
(種田)ラブコメ??笑
(鈴木)普通にこれを商品にして欲しかった…
(種田)普通にこれ(ラブコメっぽいの)が見たかった…
(山岡)なんでダメだったんですか~?
(鈴木)ダメって言うな笑
(石立)だって…そういう作品じゃないし…。
(全員)じゃあなんで描いたの!?笑
※全員から総つっこみを受ける監督
ちなみにこれらのラフは本日初公開だったそう
ここでちょっと余談。
おそらく時間が少しおしたためスタッフさんから「告知!!」のカンペが出される。
なぜか鈴木さんに笑
💬
(鈴木)おれMCじゃないんだけど!?
(KENN)だってちゃんと進行してるのたつしかいないじゃん。(山岡さんに向かって)途中から「そうですね~」しか言ってないよ笑
(山岡)だってみなさんがやってくださるから!¥#▽〆*$~!(ここらへん聞き取れないくらい早口だったけどなんかいろいろ言ってた笑)
みんなが山岡さんのサポートしてあげてるの面白かったです。
プレゼントコーナー
なんと、劇場に足を運んだ人へ石立監督と門脇さんの描き下ろし生色紙のプレゼントがありました!
しかし抽選…
💐境界の彼方 10th Anniversaryイベント💐
— 「境界の彼方」公式 (@anime_kyokai) 2023年10月8日
~不愉快じゃない同窓会&過去篇・未来篇連続上映~
同窓会のくじ引きにてプレゼントされました、石立太一監督とキャラデザ門脇未来さんの描き下ろし生色紙はこちら! 当選された皆様、おめでとうございます🎉#kyo_kai pic.twitter.com/sD1zJpoKva
しかも昼の部と夜の部で違うイラストだったそうなので、本当に世界に一枚だけの貴重な色紙ですよ!
種田さんとKENNさんが座席番号の書かれたくじを引いてそこに座っている人にプレゼントという形式でした。
あ、もちろん私はかすりもしませんでしたよ。
当たった人うらやましい…!
最後に
夜の部だったので、このキャストさんのトークのあとに過去編&未来編の上映がありました。
連続上映でけっこうなボリュームだったんですが……石立監督やキャストさんの言葉を思い出しながら見られて良かったです。
最後には客席から拍手が沸き起こり本当に感無量です。
思えば境界の彼方は京アニのCM「メガネ編」をテレビで見たのが一番最初でした。
キャラデザも若干あっさりめ、ファンタジックな世界観にがっつりバトルでわくわくしたのを覚えています。
ここからTVアニメ、劇場版、そして10周年、あっという間でしたね…。
ただ、新グッズも発売されていろいろ動きもあるみたいなので、またどこかでイベント等があることを願っています!
本当に貴重なイベントをありがとうございました!!