LIFE LOG(初雪草とヤドカリ、あるいは)

初雪草とヤドカリ、あるいは

読書感想、アニメ感想、舞台探訪など。オタクな日々。

【レポ】文学朗読劇 〜朗読劇&米澤穂信×寺島拓篤トークショー~

 

11月12日、金沢の石川県立音楽堂コンサートホールにて「石川ゆかりの文学朗読劇」が開催されました。

ishikawa-bunkasai2023.jp

 

米澤先生のトークショーと朗読劇『金曜に彼は何をしたのか~本と鍵の季節より』があるということで金沢まで行ってきました!

早速レポを載せたいと思います。

 

 

第3部のレポの分量が段違いですが、そこはまあ温かい目で見ていただいて…1部、2部も素晴らしかったです!

 

声優さんのサイン入りポスター

⚠ネタバレしていますご注意ください。

⚠汚いメモ書きと個人の貧弱な記憶力をもとにしているため細部等違う場合があります。あくまでも参考程度にどうぞ。

⚠一部敬称略しています。

 

 

第1部 「若者による詩・エッセイ」の表彰と朗読

若者を対象に詩とエッセイを募集して、そちらの受賞作品の表彰と寺島拓篤さんによる朗読がありました。

なぜ寺島さんかというと、石川県出身の声優さんだからだそうです。(知らなかった!)

朗読されたのは以下の四作品。

 

  • ワンルームの音度
  • 飛花落葉
  • おじいちゃんの笹寿し
  • 暖簾の実在

 

方言や多彩な声色を使い分ける寺島さんすごかったです。

個人的に「暖簾の実在」というエッセイがとてもじーんと来ました。

参加者は受賞作の載った冊子を頂いたものの、オンラインでは公開されていないのかな?

 

第2部 高校生と声優が共演する朗読劇

高校生キャスト6名と寺島拓篤さん、森川智之さん、中村千絵さんによる泉鏡花の「外科室」(原作:『本当にさらさら読める!現代語訳版 泉鏡花 [観念・人世]傑作選』)の朗読劇です。

プロの方はやはり声の通りが違うな、と思ったものの高校生6名の朗読も素人からすると遜色なく素晴らしかったです。

 

朗読劇終了

寺島)まる3日間高校生の子たちと練習をして、何度も金沢には足を運びました。高校生の成長がすごい。

中村)日常とはかけ離れた芝居だったので、すごく難しかったのではないでしょうか。ただ、練習を重ねる毎にみんな上手くなっていった。

森川)東京での研修を直接指導して、東京では「大丈夫か?」となったけど今日は本当に素晴らしかった。ワンチームとしてまとまってできた。

※高校生キャスト6名は森川さんが代表をつとめる東京のアクセルワンで研修も行ったそう。

 

司会)森川さんもかつて高校生の時声優を目指していたんですか?

森川)実は学校の先生になりたかったんです。ただ、人と話すのが好きで声優を目指しました。

 

第3部 豪華声優陣による朗読劇

 

米澤穂信×寺島拓篤トークショー

今さらですが、果たして図解する意味があったのか…とりあえずお二人のトークショーの配置はこんな感じ。

あとお花も置いてあった気がする。(うろ覚え)

 

話は戻りますが、米澤先生と寺島さん登場時にちょっとした事件(?)がありました。

なんと、司会の方が米澤先生を「米沢穂積さん」と紹介。

最初はいやいやまさかと思ったんですが、3回くらい「米沢穂積さん」と紹介していたので聞き間違いではないと思います。

聞いてるこちらははらはらしたものの…先生も気を使ったのか「米澤です」としかご挨拶しませんでした。

しかしこの「米沢穂積」、ファンにとってはあながち間違いでもないという難しい問題が…笑

 

☆米沢穂積とは?

dic.nicovideo.jp

なぜかニコニコ大百科に詳しい記事があります。

まあざっくりに言うと、先生がジョークとして使う、ご自身の作家名をもじったお名前です。

ブログやTwitterにもたまに登場します。

 

司会の方もこれを知っていてあえて「米沢穂積」呼びした可能性…!?

 

「外科室」の朗読劇の感想

米澤)大丈夫かな?と少し心配でした。それを職業にしている人と素人では力量に差がある。残酷な違いが際立ってしまうのでは、と思いました。

ただ、プロの方も歩調を合わせてくれたのかもしれませんが、本当に素晴らしかった。

 

また、鏡花の「外科室」も素晴しい。鏡花は幻想文学の巨匠で、この作品は人の思い・観念が象徴的な形で出てきます。

朗読劇ではそれが強調されていました。

むしろこれからの朗読劇で鏡花と私のほうにこそ残酷な差が出てしまうのではないか。

寺島)みんなの成長を見守ってきた身としては特に米澤先生にそう言ってもらえてとても嬉しい。

 

お二人は今日初めてお会いしたそうですが、実は少し繋がりがあるとか?

寺島)ある意味プライベートな繋がりというか…米澤先生原作のアニメ「氷菓」のヒロインが妻なんです。(佐藤聡美さん)

家庭内でもそわそわしてました。「米澤先生とお話できるのいいな〜」って笑

米澤)その説はどうもお世話になりました笑

 

氷菓のアフレコで印象に残ったこと

米澤)録音ブースに入る佐藤さんは主演らしくとても華やかでした。

ただ、学校のガヤを収録する時に音響監督が「スタート」と言った瞬間、主演だったのがその場になじんだ。目立たなくなるんです。

音響監督が「もう少し進学校よりで」と言った時も何か相談をするのかと思ったらすぐに「はい、スタート」となった。同じ絵のはずなのに即座にみなさんの雰囲気が変わった。音世界を作るとはこういうことか、と思いました。

寺島)主演関係なくガヤはやりますね。お店の人や大人もいれば子どももいる。何の相談もなくやるのでさじ加減が難しいです。

氷菓にも出てた福山潤みたいに前に出たがる人もいます笑

ただ、みんなどんな場にしてやろうかとわくわくはしてます。そこに着目する米澤先生もすごいです。

 

やはりいつも日常の出来事をヒントにしているのか?

米澤有栖川有栖先生のお話なんですが、取材旅行に行った時に普通の人だったらバス乗り場やタクシー乗り場をまず気にしますけど、「あそこに面白い看板がある」などちょっと目のつけどころが違いました。

 

例えば…寺島さんのシャツ、変わってますよね?(1部・2部では服装が上白シャツ下黒ズボンだったのが、3部で上下黒に変わっていた)

 

米澤先生に言われるまで気がつかなかったわたし

 

(寺島さんへ)音の面で人間観察をしていることはあるか?

寺島)人間を演じる上で必要な「呼吸」、普段は意識していないけれど時々意識して演技にフィードバックしてます。アニメを見て参考にすることもあります。現実との境界線が難しい。

 

本の世界でも現実との境界線を意識することは?

米澤)ミステリは論理性でできています。それを突き詰めると現実から離れてしまう。それを「ミステリ時空」とも呼びます。

リアリティラインの設定は作品ごとに変えています。現実ではリアリティを無視する出来事なんていろいろありますが、小説でそれをやってしまうと「不条理」になってしまいます。

 

寺島さんの「呼吸」の話に興味津々の先生

米澤)先ほどの呼吸のことなんですが、身体の大小で変えることもあるんですか?

寺島)気にするようにはしています。筋肉量の違いとか…。

 

ここから映画の吹き替えについての話題に

 

米澤)喋りはじめと終わりが分からないのに合わせているのを見て「そんなバカな…」と思います笑

寺島)それこそ弊社森川がとても得意にしてますよ笑

ただ、脚本の方が基本的には合うようにしてくれています。

 

朗読劇の原案についての思い

米澤)…締め切り間に合うといいな、という思いでした笑

 

アリバイ崩しのミステリになります。背景にいるのが高校生で、古典部シリーズや小市民シリーズに比べで彼らは「現代」の子たちです。

ひと足早く大人にならなきゃいけないと思っている。それ描けていると嬉しいです。

寺島)ご本人を前にして読むという緊張感があります。ご満足いただけると幸いです。

ぜひ、原作も読んでください!

 

朗読劇『金曜に彼は何をしたのか~本と鍵の季節より』

堀川次郎/寺島拓篤、松倉詩門/日野聡、植田登/葉山翔太

 

あくまでも『本と鍵の季節』は「原案」という扱いで、脚本は水橋文美江さんが担当されています。

ただ、オリジナルの要素もありましたが、基本的にトリックに関わる部分は原作通りでした。

原作にない会話劇もコミカルで、堀川と松倉の軽妙でシニカルなやりとりがちゃんと再現されていて、声優さんも脚本の方も原作理解度がすごかったです。

舞台上には学校の机と椅子が三つずつ上の図のように置かれていました。

正面から左が日野さん、奥が葉山さん、右が寺島さんで場面によって立ったり座ったりしながら朗読をされていました。

そして、このお三方以外に今回演出を担当されていた板倉光隆さんも出演されていたのですが、近所のばさん・横瀬先生・来来々軒の店主など主に脇役を一人で演じ分けていてすごかったです。

 

朗読劇と原作との違い

 

㊟以下、真相に触れています。原作未読の方はご注意。

↓↓↓

 

⚠ネタバレ⚠

原作では発車メロディからお兄さんが「北八王子駅」にいる、と判明するのですがなんと今回の朗読劇では「東京駅」に変更されていました。

そこから金沢に向かった…という設定。

さすが金沢開催。

それに伴い植田のお父さんが住んている場所も「西東京市」から「金沢」になっています。

来々軒のサービス券も原作では「夜」だったのが「15:00〜17:00」という明確な時間に変わりました。

朗読劇で植田のお兄さんが辿ったルートは以下の通り。

 

東京駅➡(はくたか)➡金沢駅➡来来々軒・金沢外科病院➡金沢駅➡(はくたか)➡東京

※メモ書きに「15:20金沢駅着、21:16東京駅着(はくたか)」と書いてあったんですが、調べてもこの時間のはくたかはなく…まあだいたいこの時間あたりという参考程度に。

 

最後に植田とお兄さんのやり取りも追加され、少しうるっとくる展開に。

さらに新聞の三面記事の訃報など「昔話を聞かせておくれよ」と「友よ知るなかれ」ネタも入ってておお〜となりました。

 

最後の挨拶

葉山)石川は今回で2回目です。1回目も寺島さんとご一緒させていただいて…。

ただ、ミステリ作品の朗読は初めてです。原作もぜひ読んでください!

日野)今年4月にプライベートで金沢には来ました。この作品は会話劇が面白く引き込まれますね。

葉山)(原作の)続きがあるんですもんね。

寺島)続き気になりますよね〜。

日野)また来年やる?笑

 

\客席から拍手/

 

板倉)高校生の朗読劇もこの朗読劇もとても良かったです。

寺島)お足元の悪い中ありがとうございました。原作とは少し違っているのでぜひそちらも読んでみてください!

 

販売ブース・グッズ

◆原作小説

講演終了後、米澤先生の小説の販売がありました。

『本と鍵の季節』、『栞と嘘の季節』に加えて『追想五断章』も置いてありました。

3冊とも集英社の作品ですね。

 

◆ポスター

講演終了後ポスターも配布されていました。

一般的なポスターのサイズなので、そう、でかい。

もちろん輪ゴム等もなく、持ってきていた髪ゴムでとりあえず丸め、カバンにも入らなかったので抱えて帰りの新幹線乗りました。(もらわないという選択肢はない)

 

 

◆公式ガイドブック

今回の文学朗読劇を含む、「いしかわ百万石文化祭2023」の公式ガイドブックが配布されていました。なんと米澤先生のメッセージも掲載されています。

 

現地いけないよ~💦という方、安心してください!電子ブックもありますよ!

ishikawa-bunkasai2023.jp

※米澤先生の記事はp41~42

 

 

以上、貴重な催しをありがとうございました!

金沢はご飯が美味しくてとても良いところ。

お昼に食べたカニ

 

境界の彼方 10周年記念イベント【夜の部】舞台挨拶レポ(2023.10.8)

境界の彼方10周年おめでとうございます!!!

 

氷菓中二病Free!、たまこに続き境界までとうとう10周年…時が経つのが早すぎますね…。

 

そこで、10/8新宿ピカデリーで開催された10周年記念イベントに行ってきました🎊

「劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 」の過去編・未来編の連続上映&キャストトークという豪華な内容でした。

 

tv.anime-kyokai.com

 

今回はこちらのイベントの夜の部のレポを載せたいと思います。

 

昼の部は落ちた

個人の貧弱な記憶力と汚いメモ書きに基づいているため細部のニュアンス等が違う場合があります。

以下敬称略

 

 

オープニングトーク

まずはキャストさんたちが登壇され、オープニング。

石立監督、鈴木達央さん、茅原実里さん、KENNさん、種田梨沙さんが順番に自己紹介をしていきます。

まあ、ここまでは普通の舞台挨拶です。

ちょっと様子がおかしくなった(笑)のはこの後からでした。

 

💬

種田)なんか一人足りないな~と思いません?

 「これが俺たちの」って言うのでみなさん「最終兵器」って言ってください!

 

種田)「これが俺たちの!」

観客)\ 最終兵器ー!/

 

~♪ (『約束の絆』が流れる)

 

ここで愛ちゃん役の山岡ゆりさんが観客席側から華々しく登場。しかも背中には白い羽つけてました。

※なんと背中の羽は山岡さんの自腹。Am●zonで二千円程度だったそう… 

 

『約束の絆』といえば6話の名エピソードである"あの"ダンスですよ。客席の間で少し踊ってくれました。

 

※この間、山岡さん以外のキャストさんたち大爆笑

 

そしてラスト、曲の終わりには人差し指を突き上げる例のポーズを舞台上のみなさんもやってくれてばっちり揃ってました。(石立監督も!)

 

ここから司会進行は山岡さん。

 

💬

山岡)監督!なんでこんなことになったのか説明してください!

石立)10年くらいみんなで会う機会がなく、今日急に集まっていきなりトークするのは不安だったので実は一週間くらい前にみんなで懇親会と言う名の飲み会をさせていただきました。

6話のエピソードは観客のみなさんにとっても印象深いものだったと思うのでみなさんに楽しんでもらおうと思って…。

種田)ちなみに『約束の絆』踊っていただけますか?という打診は女性陣には来ました笑(ここでなぜか茅原さんには打診が来なかったということが判明)

時間の都合で実現はしませんでしたけど。

ただ、何かやりたいねという話はあって、だんだんお酒が入ってみんな酔っぱらって最終的にこういうことになりました笑

山岡)みんな酔っぱらって最終的にわたしが羽をしょって出てくることになりました!

 

今回の功労者はほんと山岡さんだと思います笑

 

10年経ったいまぐっとくるシーンは?

TVシリーズ第6話

 

🎬6話のいろんな名場面カットがスクリーンに映し出される

 

💬

山岡)これはKENNさんとみのりんさんが選んだシーンです。

鈴木)いやもうここは散々語ったでしょ…。

茅原)合宿楽しかったね~どれだけ洗っても匂いとれなくて大変だったんだから笑

山岡)"あの"セリフ聞いてもいいですか!?(スクリーンに映し出されてるちょっとセクシーな美月のシャワーシーンを見ながら)

茅原)……いいとも☆

鈴木)返しが昭和なんだよなあ

 

茅原)では……

 「なにがスッコスッコよ!!!」

 

 \客席から盛大な拍手/

 

💬

山岡)これKENNさんも選んでますよね?

KENN)ダンスも個人差とかあって作画がすごい。タイミングがアッキーちょっと遅めだったり笑

山岡)この臭いのはどうやって生まれたんですか、監督?

石立)ストーリー自体はシリーズ構成の花田さんですが、臭い妖夢がこのビジュアルになったのは弊社京都アニメーション石原立也というのがおりまして、彼のビジュアルがこんなんだからです。

全員)えー!!!

種田)おめめきらきらと言えばきらきらですね笑 ※種田さんの精一杯のフォロー

石立)この妖夢と同じで憎めない人なんです。

 

未来編の冒頭の秋人と未来のシーン

 

🎬未来編冒頭の秋人と未来のカットがいくつか映し出される

 

💬

山岡)ここは監督が選んだシーンです!

石立)えっ

山岡)えっ

 

 記憶にない石立監督、困惑する山岡さん笑

 

石立)〈しばらく考えた後〉あっ……これです

鈴木)このメンツが集まるとどんどん物を忘れていく笑

種田)これ選んだのは10年前じゃないんですよね笑

 

石立)この作品は未来の記憶が物語の軸になっている。未来編の冒頭、秋人と未来がかけあうように一つのセリフをしゃべりあうところがあったと思うんですけど…。

KENN)アニメ版のモノローグでは秋人がその時起きたことを語っていて、未来編では未来の秋人が当時のことを語っていますよね。

石立)そうです。未来編は未来と秋人のかけあいがちゃんとサンドイッチされていて、ひと段落ついた二人が過去のことを振り返っているんです。

なのでこのシーンをあらためて見ると違った感想が出てくるんじゃないかなと思って今回選びました。

KENN)当時も飲み会でここのこだわりを監督に教えてもらった記憶があります。

石立)それはちょっと……覚えてないです笑

山岡)記憶を扱う作品なのに記憶が曖昧!?

石立)いや、昔のことを覚えてなくてもいい、がこの作品のテーマでもあるので笑

全員)そっか~覚えてなくていいんだ☆

 

彩華さんが博臣を送り飛ばすシーン

💬

山岡)こちら、わたしが選ばせていただきました!

博臣さんは普段名瀬の当主としていろんなものを背負っているけど、ここのシーンは年相応でいいなと思いました。彩華さんに重荷をおろしてもらったんだと思います。

※山岡さんが「博臣さん」と呼んでるのが個人的にぐっときました

 

山岡)このシーン彩華さんが「ほな、やるか」って言うんですけど、「やるか」の殺意がすごいんですよ!かっこいいんですよ~。

KENN)(彩華役の進藤さんは)京都弁もネイティブだからスタッフさんとすごいディスカッションもしてたよね。

鈴木)進藤さんにすごい台本直されてるとき、よくよく考えると作ってるの"京都"アニメーションじゃねーか!ってなって面白かったよね。京アニが作ってるのに直されるという笑

KENN)まあ地域によって多少違いがあるから笑

鈴木)どの地域出身でどういう家庭環境の人で、というのをすごい細かく見てチェックしてたよね。それによってちょっとセリフ削ったりとか。

同じ方言でもいろいろあるということが、めちゃくちゃ勉強になった。

 

石立監督秘蔵資料

線撮り資料

 

🎬秋人が妖夢と戦うシーンの原画を撮影した動画(線撮り)が流れる

 

💬

石立)秘蔵というほどでもないんですが…10年ぶりのイベントということでいろいろ探してたら出てきました。残ってたから出しただけなんです。

KENN)ほんとはあんまり見せたくなかった?

石立)見せたくないですね(きっぱり)

全員)へ~~~

KENN)いや俺たちは見たいですよ!?

石立)完成していないので、本来ならみなさんの前に出せるようなものじゃないんですよ。

種田)下書きみたいな?

石立)そうですね。「ふーん」って思われたくないんですよ笑 中途半端なもの見せたくないというか。

鈴木)ちなみにこれは行程で言うとどういう行程ですか?

石立)原画を撮影しただけの線撮り状態と言います。最近はデジタル作画が主流ですが、この時は紙だったのでそれを自分で撮影して確認用にとってあっただけです。

※印象としては、清書してない線だけの原画がそのままぬるぬる動いてる感じでした。とにかくめちゃくちゃすごい!!!

 

🎬秋人が境界の彼方に行った時の線撮り動画が流れる

 

💬

石立)なぜこのシーンかと言われると本当に残ってたから、としか…。

山岡)他は削除しちゃうんですか?

石立)とってないですね。紙もデータも捨てちゃいます。

全員)もったいない!

石立)だって容量が笑

種田)外付けのHDD持っていったらもらえますか?

鈴木)そんなお弁当を貰いに行くみたいに笑

 

石立)アナログ時代はカット袋というのがあって、一話数あたり300~400カットくらい、1クール作るとなると何千カットになるんですよね。そのカット袋をどこに保管しようかという問題があります。

なので、もう使わないなら捨てようということになります。

山岡)でも京アニさんのスタッフを目指している方にとってはこういうの残ってたらすごい参考になるんじゃないですか?

石立)残してた方がいいと思ってた時期もありましたが、結局は描いた方が早い。見るだけで上手くなるなら苦労はしないです(キリッ

全員)かっこいいー!!

 

視聴者からするめっっっっっっっっちゃ貴重な資料だと思うんですが、石立監督は本当に渋々見せた…という感じでちょっとこの温度差が面白かったです。

 

劇場イメージ案&ティザーラフ案

🎬石立監督の劇場イメージ案のイラスト(ラフ)がスクリーンに映し出される

 

①博臣&桜のイラスト

※余談ですが、「デュランダ あなたを見守る」とうっすら書いてあって(おそらく左上にそのデュランダの花も描かれていた)、わざわざ花言葉も書くということは京アニ作品における花言葉ってやっぱ重要なんだなと思いました。

 

②未来が私服姿で座ってるイラスト

 

石立監督曰く、「劇場版を作成している時に本当に内容をどうしようか迷っていた。その時に描いてみてたやつです。ただ、10年近く経っているので何を思ってこれを描いていたかはもう覚えてない笑」とのこと

 

🎬石立監督によるティザーラフ案がスクリーンに映し出される

 

学校の机に座ってちょっと上目遣いの未来ちゃん、温泉でタオル巻いてる未来ちゃん、満面の笑みの未来ちゃん、というちょっとラブコメチックな3枚

 

💬

種田)ラブコメ??笑

鈴木)普通にこれを商品にして欲しかった…

種田)普通にこれ(ラブコメっぽいの)が見たかった…

山岡)なんでダメだったんですか~?

鈴木)ダメって言うな笑

石立)だって…そういう作品じゃないし…。

全員)じゃあなんで描いたの!?笑

 ※全員から総つっこみを受ける監督

 

ちなみにこれらのラフは本日初公開だったそう

 

ここでちょっと余談。

おそらく時間が少しおしたためスタッフさんから「告知!!」のカンペが出される。

なぜか鈴木さんに笑

💬

鈴木)おれMCじゃないんだけど!?

KENN)だってちゃんと進行してるのたつしかいないじゃん。(山岡さんに向かって)途中から「そうですね~」しか言ってないよ笑

山岡)だってみなさんがやってくださるから!¥#▽〆*$~!(ここらへん聞き取れないくらい早口だったけどなんかいろいろ言ってた笑)

 

みんなが山岡さんのサポートしてあげてるの面白かったです。

 

プレゼントコーナー

なんと、劇場に足を運んだ人へ石立監督と門脇さんの描き下ろし生色紙のプレゼントがありました!

しかし抽選…

 

 

しかも昼の部と夜の部で違うイラストだったそうなので、本当に世界に一枚だけの貴重な色紙ですよ!

種田さんとKENNさんが座席番号の書かれたくじを引いてそこに座っている人にプレゼントという形式でした。

 

あ、もちろん私はかすりもしませんでしたよ。

 

当たった人うらやましい…!

 

最後に

夜の部だったので、このキャストさんのトークのあとに過去編&未来編の上映がありました。

連続上映でけっこうなボリュームだったんですが……石立監督やキャストさんの言葉を思い出しながら見られて良かったです。

最後には客席から拍手が沸き起こり本当に感無量です。

 

思えば境界の彼方京アニのCM「メガネ編」をテレビで見たのが一番最初でした。

 

www.youtube.com

 

キャラデザも若干あっさりめ、ファンタジックな世界観にがっつりバトルでわくわくしたのを覚えています。

ここからTVアニメ、劇場版、そして10周年、あっという間でしたね…。

 

ただ、新グッズも発売されていろいろ動きもあるみたいなので、またどこかでイベント等があることを願っています!

 

本当に貴重なイベントをありがとうございました!!

 

 

響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜 舞台挨拶レポ(2023.8.5)

8/5(日)新宿ピカデリーのユーフォアンコン編 舞台挨拶上映に行ってきました。

登壇者は原作者の武田綾乃先生、監督の石原立也さん、副監督の小川太一さんです。

11:50の回上映後と14:15の回上映前両方行ってきたのでレポ書いていきたいと思います。

 

ネタバレしていますご注意ください。

メモ書きをもとにしているので細かいニュアンス等違う場合があります。参考程度にどうぞ。

以下敬称略

 

11:50の回上映後

 Q.アンコン編を映像化すると聞いた時どう思ったか?

武田)アンサンブルコンテストというのは吹奏楽をやっていると定番で、みんなアンコンアンコン言っているけれど、一般ではあまりメジャーではないので(映像化するというのに)驚いた。
これで吹奏楽やっていない人にもアンコンを認知してもらえたら嬉しい。

 

 Q.映像化にいたった経緯

※司会の方から石原監督への質問だったのですが「いろいろ忘れちゃってるから代わりに小川くんに…笑」と小川さんへバトンタッチ。


小川)企画が立ち上がったのが二年以上前。
ドラマCDを短編集の中からとった時に、アンコン編はボリューミーなのではみ出てしまうと思った。ただ映像化はしたかったのでとっておいた。
誓いのフィナーレと3期の間の話で時期的にもぴったり。

 

アンコン編が収録されている原作短編集はコチラ☞

tkj.jp

 

 Q.アンコン編以外に映像化の候補はあったのか?

小川)オリジナル案も出ていた。でもせっかく原作があるので原作のエピソードを使いたかった。アンコン編は少人数編成で面白い見せ方ができるのでは?と思った。
つばめという普通の部員にスポットを当てられたのは良かった。

 

 Q.シリーズ全体を振り返って(約10年を振り返って)

武田)当時はまだ大学生で、初めて打ち合わせで京アニに行った時編集者と一緒になって迷ってしまって迎えに来てもらった。(スマホGPSがずっと川底を差していたそう)
今は30歳になってここまで続いていることが信じられない。

 Q.シリーズ全体で印象深い作品は?

小川)届けたいメロディ(小川さんの初監督作品でもあるため)

あすか先輩をもっと描きたい。

 

石原ユーフォニアム2(2期)

1期の時はがむしゃらにやっていたけど、2期では少し慣れてきてやりやすかった。

 

武田ユーフォニアム2(2期)

1期の時点で自分の作品がアニメになることに感動していたのに、2期まであるということが信じられなかった。
あすかが一番大変なキャラ。苦労した分映像になった時嬉しかった。

 

 Q.企画が始動した時の思い出

※石原監督が撮影した宇治の写真がスクリーンに映し出される。

(2014年6月5日あがた祭りの日の写真)

 

源氏物語のモニュメント(今はもうなくなってしまった)
・茶壷のポスト
・大吉山に登った写真

 

石原)宇治の景色もこの10年で少しずつ変わっている。
基本的には一番最初に取材した時の写真を使うようにしているので、現在の景色と混ざらないように気を付けている。

 

※せっかく大吉山に登ったのに東屋の写真が少ない、と3期やるにあたって石原監督は小川さんを始めスタッフに文句を言われているそう。

久美子ベンチもこんなにたくさん出てくると思わなかったので一番最初そんなに写真を撮ってなかった。

 

 Q.登場人物が多い中で工夫していること気を付けていることなど

武田)楽器とキャラが乖離しないようにしている。メロディーを担当したいのか?ベースを担当したいのか?選ぶ時点で性格が出る。そこを考慮している。
キャラとキャラが組み合わさった時、この子はこういう子たちといるからこういう性格、など考える。

 

 Q.小説からアニメにおこすにあたって

石原)キャラデザは原作の挿絵を担当しているアサダニッキさんの絵を元にした。
最初は全然違う風にするという案もあった。

小川)キャラデザめちゃくちゃ苦労した。再考に再考をかさねた。
石原さんにヒットするキャラデザを考えたりもした笑

石原)最初はきゃぴきゃぴしたかわいいキャラを描こうかと思っていた。
でも物語がどんどんシリアスになっていくのでそういう演出はなりをひそめた。

 

 Q.シリーズ通して一番思い入れのあるキャラは?

武田)久美子
よく分からないことを言うからどういう成長をしていくのか?あまり考えずに書き始めてしまった。
そこからどんどん深掘りをしていった。

 

石原)優子
1期の時に汚れ役をさせてしまったので申し訳ないという気持ちがあった。
→(小川)あれあっての優子です!
石原)いいキャラになってくれてよかった。

 

小川)あすか

 

 Q.3期について

石原)正直今3期のことで頭がいっぱい。
小川)アンコン編と並行して動いている部分があったので、3期なのかアンコン編なのか混乱することがよくあった。そもそも久美子の学年が違う。それすら忘れることがあった笑

アンコン編は3期への良い助走になった。
9年経っているので高校生の時にユーフォ見てました!という人たちも入社してきている。
3期は締めくくり。しっかり久美子たちの物語を終わらせてあげたい。

 

※『飛び立つ君の背を見上げる』の告知がスクリーンに映る。

武田)飛び立つ~はリズと青い鳥を見てめちゃくちゃインスピレーションを受けた。
みんな夏紀が好きだと思うのでぜひ買ってください笑

 

夏紀の視点のお話、『飛び立つ君の背を見上げる』はコチラ☞

tkj.jp

 

14:15の回上映前

 Q.アンコン編という作品に込められた思い

武田吹奏楽の小説を書くとなった時にいつかは絶対書きたいと思っていたテーマ。

久美子が1年生の時の話には入れられなかったので2年生編で入れた。

 

 Q.アンコン編を読んだ時の感想

石原)アンコンというものを全然知らなかった。こういう大会があるのか~という感じだった。
小川)久美子が部長になって、ただ上手くなりたいという気持ちだけではなくなった。部活を上手くまとめていかなければいけなくなり、そこが面白いと思った。部内政治とそういうのが好き。
武田)書いている時は北宇治天下統一と思って書いていた笑

 

 Q.なぜつばめだったのか?

※もともと原作にはいないキャラ。1期のアニメを見て武田先生が原作に登場させたという経緯あり。

武田)久美子が2年生になって新しいキャラを追加する必要があった。
どんなキャラがいいか京アニからもらった資料を確認してどんな子がいるか確認。
キャラが立ちすぎていると小説に持ってくる時に上手く小説と混ぜるのが大変なので、
登場しているけれどほどほどに定着している子というのがいいと思った。

 

 Q.入場者プレゼントについて

武田)特典を書いて欲しいと言われた時に今まで書いたことがなかったので「特典とはなんぞや?」という感じだった。
3冊で1つに繋がるテーマが良いと思って、テーマは「愛」にした。

石原)ラーメン屋さんにモデルはあるのか?(おそらく久美子&麗奈の特典小説の話)
武田)天下一品を最初はイメージしていた。でも麗奈に天下一品はどうなのか?となって少し書き直した。ショッピングモールとかも出てくるけど地域的に京都がモデル。

小川天一のイメージで次は読んでみようと思います笑

武田)では、受け取った方もぜひそのイメージで読んでみてください笑

 

anime-eupho.com

 

 Q.原作の印象とアニメへの落とし込み

石原吹奏楽かあ…と思った。最初は演奏も手の動きとかは適当にしようかと思っていた。でも最終的には頑張って描いた。
小川)最初は手描きが多かった。だんだん3Dを入れ込むようになった。

 

 Q.1期制作の際取材はしたのか?

石原)2、3校くらい取材した。1つだけだといかにもその高校がモデルみたいになってしまう。最初は「ダメな吹奏楽部」という設定だったからそのイメージがつくと申し訳ないと思った。

小川)学校によって違いがあるからむしろいろいろ参考にできて良かった。

 Q.アンコン編で一番見て欲しいシーン

武田)みぞれのシーン。
みぞれは独自のルールと独自の見え方で言語を選ぶので書くのが難しい。
今回のみぞれのセリフはとても気に入っているので、アンコン編にも出してもらえて嬉しかった。

石原)キャラクターの細かい芝居。歩き方一つとってもこだわっている。

小川)オープニング

 

 

あまり上手くまとまっていませんが、以上となります。

貴重なお話をありがとうございました!

 

 

Coreful 千反田えるフィギュア レポ

2023年6月24日 タイトープライズより「氷菓 Coreful フィギュア 千反田える」が登場しました。

 

www.taito.co.jp

dengekionline.com

 

突然のフィギュア化。突然の千反田さん。

10周年に合わせてなのかも不明のままなんの説明もなく登場しました。

 

ちなみにCoreful(コアフル)とは

それぞれの物語のCore(コア)となるキャラクター達を
細部にまでこだわった造形やクリアパーツ、艶塗装等を用い、
Colorful(カラフル)に彩る、タイトー新フィギュアブランドです。

Corefulフィギュア|タイトープライズの人気のシリーズ

 

こんなコンセプトらしいです。

 

で、結論から言いますと

千反田さんフィギュアめっっっっっっっっちゃ可愛い!!

 

ほんとめちゃくちゃ出来が良いです。

上の公式の画像からしてすでにかわいさ満点ですが、まあ大抵こういうのって実物見るとちょっとがっかりするじゃないですか。

しかしこのフィギュアなんなら公式の画像より実物の方がかわいい。(それはそれでどうなんだ)

 

早速初日にゲーセン行って取ってきました。

 

 

クレーン苦手すぎて全然とれなくてまじで半泣きでした。

でも千反田さんのフィギュアが一面に並んでいるのは壮観でしたね。

ちなみ実店舗行かなくてもオンラインでもできるそうなので近くに対象店舗がない人はぜひそちらをご検討ください。

 

外箱はこんな感じ。

 

 

桜と原稿用紙モチーフが美しい。

 

梱包されてる様子

台座

台座も桜と原稿用紙モチーフなのが素敵です。

 

さて、ここからは千反田さんフィギュアを自前のフルサイズミラーレス一眼の、さらに私が持ちうる最高のレンズでひたすら撮った写真を淡々と載せたいと思います。

参考にしたい方は見てください。

特に参考にしたくない方も見てくれると嬉しいです。

 

全体

アップ お顔がかわいい

後ろ姿 髪の毛がいい感じ

手の造形も綺麗

可愛すぎる

リボンのなびき方も良い

スカートのヒダも細かい

おみ足

これがプライズなのが信じられないくらいの可愛さ。

少しでもこのフィギュアの素晴らしさが伝わったなら幸いです。

ところで余談ですが、実は以前にも千反田さんの制服フィギュアが出ていたことをご存知でしょうか。

 

メイド、エプロン、水着、などなどフィギュアとしては定番のものはけっこういろいろ出ているんですよね。しかし氷菓ファンとしては一番欲しいのは制服姿。

 

そして2014年頃に満を持して登場した千反田さんの制服フィギュアがこちら。

 

 

うん、まあ、若干造形の甘さがあるのは否めない。

しかし制服というだけですべて許せます。そして台座が神高の記章なのが個人的にお気に入りです。

 

千反田さんフィギュアはわりといろいろ出ているので、何卒つぎは奉太郎の制服フィギュアをお願いします!!

 

『たまこラブストーリー』キャストトーク付特別上映 レポ(2023.6.4)

まずはたまこまーけっと』10周年おめでとうございます!

たまこも10周年とは時が経つのは早いですね・・・。

たしか、『中二病でも恋がしたい!』を見ていたら唐突に告知CMが流れ度肝を抜かれた記憶があります。

 

今は京アニを退社されてしまいましたが、当時たまこのキャラデザの堀口さん描きおろしの10周年記念イラストもめちゃくちゃ可愛い。

 

tamakomarket.com

 

さて、10周年を記念して6/4に新宿ピカデリーで『たまこラブストーリー』の上映会がありました。

なんと、キャストである洲崎 綾さん、山崎たくみさん、田丸篤志さんも登壇!

16時の回に行ってきたのでそのレポを残したいと思います。

 

 

Twitterには上げましたが、レポイラストを描きました。

※汚いメモ書きと貧弱な記憶力に基づいているので細部は違う場合がありますご容赦ください。

 

レポイラストその①

レポイラストその②

本当にたまこのキャストさんたちは仲が良い!

放送当時も洲崎さんと田丸さんのTwitterやりとりにほっこりした覚えがあります。

 

こちらのイラストにだいたい見どころを詰めたのですが、他にも印象深かったお話もあったので簡単にレポを載せたいと思います。

 

 

京都で行われた『たまこまーけっと』の先行上映会について。(おそらく2013/1/5(土)のイベントかな?)

登壇者は山田監督、洲崎さん、金子さん、長妻さんのみだったにもかかわらず・・・山崎さんと田丸さんと川原さん(豆腐屋の店主の声の方)のお三方はガチのプライベートで見に行ったそうです。

客席から声をいろいろかけたものの、のちに映像化されたときは大人の事情で全カットとのこと笑

 

そしてついでにたまこの聖地巡礼をした時に、ファンの方が山崎たくみさんに気がつき写真撮影をお願い。

カメラを渡したのがなんと隣にいた田丸さん

その時は山崎さんのマネージャーさんだと思われていたそうです。

 

田丸氏「いつか撮られる側にまわる!」と決意したそう。

 

たしかにたまこ放送当時は田丸さんはまだまだメイン級の役もそんなに多くなかった記憶があります。

しかし今や超売れっ子。

今回のキャストトークでも山崎さんと洲崎さんに「アイドル声優アイドル声優」とからかわれていました。

 

この時の「私たち何者でもなかったもんね」という洲崎さんの言葉がとても印象に残っています。

 

これはイベント後に更新された洲崎さんにブログにも出てくる言葉です。

ameblo.jp

 

特に洲崎さんはたまこ役が初主演ということもあり、各所でことあるごとに「特別」と言ってくれています。

田丸さんも田丸さんで今回のイベントに私物の貴重な資料やグッズを持ってきていて本当に愛を感じました。

 

今や売れっ子のお二人が未だに『たまこまーけっと』という作品をとても大事にしてくれているのはファンとしても嬉しいですね。

 

素敵なイベントを本当にどうもありがとうございました!

 

 

「氷菓」放送10周年記念 重ね捺しスタンプラリー レポ

2/23~2/25に氷菓スタンプラリーに行ってきました。

記録も兼ねてめしテロしつつレポをのせたいと思います。

 

 

これは行きの富山駅で食べた海鮮丼😋

 

 

はじめに

2023年1月28日(土)~3月22日(水)に氷菓の聖地である高山で10周年記念のスタンプラリーが開催されました。

 

http://www.kotenbu.com/news/images/news_230121_10thAnnivStampRally_01.jpg

http://www.kotenbu.com/news/images/news_230121_10thAnnivStampRally_02.jpg

www.kotenbu.com

 

今回は重ねて押して最終的に絵柄が完成するというシャチハタの重ね捺しスタンプラリー。

fun.shachihata.co.jp

 

アニメから10年経ってもこういったイベントを企画してくれる高山市にはいちファンとして本当に感謝しかありません。

1ヵ所目:飛騨高山観光案内所

 

観光案内所

高山には何度も来ているにもかかわらず…いつも行きたいところが決まりまくっているため、実はあまり観光案内所に寄ったことはありませんでした

以前はもう少しこじんまりしたカウンターがあるだけだったのですが、高山駅の改修とともにガラス張りの綺麗な建物に変わりました。

 

掲示されていた氷菓のポスター

スタンプラリーのチラシ

 

まずはカウンターで台紙をもらいます。

スタンプラリー台紙

きっと十年後、この毎日のことを惜しまない

もうこのフレーズだけで泣きそうになります。ほんとにアニメ放送から十年が経ったんだなあ。

 


早速すぐ横のスタンプ台へ。

めちゃくちゃ緊張する!!

台紙は1人1枚となっていたため失敗したらもう取り返しがつかない。

 

 

しかも「軽く押してください」と強調されていて力加減に悩むわたし。

「いやでも軽く押しすぎても上手くうつらないよな」と注意書きを若干無視してそこそこ強めに押すわたし。

 

 

この時点では失敗なのか上手くいってるのか全くわからない。こわい。

 

 

 

これは最終日の昼に食べた飛騨牛かつ😋

2ヵ所目:にぎわい交流館 大政

行神橋のすぐ近くにある多目的施設。

2022年4月11日オープンらしいです。わりと最近だった。

スタンプラリー仕様で入り口には手描きの看板が。

 

入口看板

スタンプの隣には可愛らしいお雛様も置いてありました🎎

 

こちらで今回スタンプラリーのチラシをいただいたのですが、最初1枚しか表に出ていなくて、(もしかしてもうすべてはけてしまった…!?)と焦っていたら、実は1人でゴソッと大量に持っていてしまう人がいてバックヤードにしまっていたそう。

どこにでもこういう人はいるとはいえちょっと悲しいですね。

 

さて、気を取り直して2か所目のスタンプ。

 

 

この時点でもまだ上手くいっているのかよくわからない…!!

 

3ヵ所目:煥章館

氷菓ファンにはおなじみの煥章館

 

申請すれば館内の撮影もOKです。(もちろん人が映らないように等の配慮は必要)

 

親切なことに、動画でも申請方法を説明してくれてます。

 

アニメにも登場したステンドグラス

貸出カウンター

シルエットだけで奉えるを連想させる神POP。

 

残念ながらこちらの特別展示は写真撮影NGだったのですが、今まで販売されたグッズやくじの景品まで網羅されていて素晴らしかったです。

どなたかの私物だったのでしょうか。

 

 

 

これは煥章館前の「WASABI」のホットワインと宿儺かぼちゃのプリン😋

4ヵ所目:日枝神社

こちらも氷菓ファンにはおなじみの日枝神社

2月だったので階段にはまだ滑り止め防止の藁がありました。

 

 


だんだん全体像が明らかになってきました。

この時点でちょっとずれてるな~とは思ったんですが、遠目で見ればそこそこいい出来。

 

 

 

これは小腹が空いて食べた飛騨牛握り😋

5ヵ所目:中橋観光案内所

スタンプラリー最終地点です。

ゆるゆる巡っているとわりと1日かかりました。

 

完成~🎊🎊

 

 


若干ズレてしまったんですが、それもまたいい思い出。

 

OPの一場面を切り取ったこの絵柄はけっこう意外でした。

ただ、ここのポールと階段の風景は行神橋が開通したことにより、もう見ることのできない光景です。それを考えると実際の風景は変わってしまったけれど、アニメの中には残り続けるという意味で十年という節目にはぴったりなのかなと思いました。

 

しかし主人公が後ろ向いてて顔が見えない笑

 

完成した台紙の写真をハッシュタグつけてSNSに投稿すると高山のお土産がもらえるということで、観光案内所の方に投稿画面を見せたらラメさるぼぼを貰いました!

けっこういろいろな色があって奉太郎カラー(緑)のラメぼぼもあったのですが、ここは千反田さんカラー(紫)をチョイス。

緑と紫のラメぼぼ並べて奉えりたい

緑をお持ちの方からのご連絡お待ちしております。

 

 

 

これは夜ご飯に食べた飛騨牛のしゃぶしゃぶ😋

さいごに

スタンプラリー本当に楽しかったです!!

周っている最中も台紙を持った氷菓ファンらしき方々をたくさん見かけて、氷菓まだまだ人気だな~と感動しました。

 

そして、今後15周年、20周年に向けて重ね捺し攻略のポイント

  • 軽すぎず、力みすぎずそこそこの力で押した方が良い。
  • 押す瞬間にズレているの思われるので、奥まで差し込んで安心せず端を抑えながら押す。

 

あらためて開催ありがとうございました!

 

高山旅行記 ~千反田邸への道のり~

GWを利用して高山に行ってきました。

なるべく人が多そうなところは避けたい・・・ということで自転車をレンタルして千反田邸への道のりを辿ることに。

 

今回自転車をお借りしたのは国分寺通りにある「ハラサイクル」さん。

 

takayama-kokubunji.com

 

特に予約もせず当日飛びこみでしたが快く貸していただきました。

それではお付き合いください~。

 

 

はじめに

さて、「千反田邸」と聞いて「いやいやモデルは掛川加茂花菖蒲園じゃないの?」と思った方もいることでしょう。

確かにお屋敷自体のモデルは掛川加茂花菖蒲園さんなのですが、実はアニメ4話・5話で里志と奉太郎が通った千反田邸までの道のりは高山の風景だったりします。

 

加茂荘 入口

加茂荘 縁側

氷菓おにぎり

 

鍛冶橋交差点

まずは奉太郎と里志が待ち合わせをした鍛冶橋交差点です。

ここからスタート。

 

鍛冶橋交差点

鍛冶橋を渡ってまっすぐ行くと江名子川とぶつかります。

 

江名子川沿い

奉太郎と里志が軽快に自転車を飛ばしていた江名子川沿い。

引きで写真撮るの忘れた・・・。

 

江名子川

江名子川②

 

公園

江名子川沿い鷹の湯のすぐ近くにある公園。

アニメでは奉太郎と里志の背後に遊具がちらりと映ります。

 

 

公園を抜けたすぐ先にある462号線との合流地点。

 

 

酒屋さんの看板

 

アニメでは反対側からのシーンとなっているんですが、看板の字体はこちら側からのほうが近いかなと思いました。

(反対から撮るの忘れたとかじゃないよ!)

 

諏訪神社

少し時系列が前後してしまうんですが、こちらは5話冒頭の奉太郎と里志が帰り道で通った諏訪神社の鳥居です。

普段は幟はありません。

 

 

周辺の田畑。

当たり前ですが、まだ水は張ってないですね。

 

 

 ここから先、江名子町の信号のところに「デイリーヤマザキ 高山江名子店」があります。体力に自信がない人、水分補給したい人は寄ることをおすすめします!

 

「神山市 陣出方面」看板

高山厚生病院の目の前にある道路。

 

 

左の「↖高山市街地方面 左折」の看板、アニメでは「↗神山市 陣出方面」になっています。(矢印も右を差してます)

神山市 陣出方面」良い響きだ・・・。

 

ビニールハウス

目的地に近づくにつれだんだんとビニールハウスが増えてきます。

アニメでも里志と奉太郎が走っている背後にビニールハウス群が映っていました。

 

 

櫻ヶ丘八幡神社

実際に千反田邸がある場所には櫻ヶ丘八幡神社という神社があります。

真っすぐのびる道はまさにアニメそのままです。

 


櫻ヶ丘八幡神社自体はとてもひっそりとした場所でした。

私が行った時も何台か車は通りすぎるもののほぼ人気はなかったです。

 

 

さいごに

ここまで読んで下さってありがとうございます!

 

7~8年前の真夏に同じ道のりを自転車で辿ったことがあるんですが、まあまあな距離な上にアップダウンも激しいのでめちゃくちゃキツイ道のりでした。

今回はまだ風も涼しくそこまでハードではなかったものの、旅から帰って見てみると手がくっきり日焼けに・・・。

みなさんもこのコースを辿る時は事前準備をしっかりしていきましょう!

 

里志と奉太郎があんなにスイスイ行ってるのが信じられないくらいです。

若さか?若さなのか?

そもそも千反田さんは毎日この道のりを通学しているんですよね。

 

話は変わるんですが以前原作者の米澤先生がこのようなツイートをされていました。

 

 

「江名子地区は千反田の住む「陣出」のモデルです。」

 

さらりと言ってますが、けっこう貴重な情報です。

今回も江名子町を通り抜けてその隣の山口町のほうへ向かったので、アニメにおける千反田邸の場所モデルもそこまで的外れではないのかなと思いました。