1/29に開催された「氷菓」フィルムコンサートに行ってきました!
なんだかまだふわふわした心地なのですが、早くも一週間が過ぎてしまったなんて信じられないです…。
幸い昼の部夜の部両方当選しまして、現地に行くことが出来たので記憶が新しいうちにレポ書いていきたいと思います。お付き合いください。
はじめに
TVアニメ「氷菓」の10周年の企画として、「TVアニメ「氷菓」10周年記念フィルムコンサート~神山高校の小さな音楽会~」が2023年1月29日に開催されました。
10年ですよ、10年。10歳だった子が20歳、20歳だった子が30歳、30歳だった子が40歳…いや、つらくなってきたのでやめます。はい。
まあ原作の〈古典部〉シリーズは20周年ですけれどね。
実はアニメ氷菓、サウンドトラックなるものが発売されてません。
BD・DVDの特典についていたのみです。めちゃくちゃもったいない!
もともとイベントも皆無な上にそういう経緯もあり、今回のフィルムコンサートはとーーーっても貴重なのです。
正直、公式がなにか動いてくれることはないとほぼ諦めていました。
それがまさか10年という節目にこんなサプライズがご用意されているとは夢にも思わなかったです。
関係者のみなさま、本当にこんな素敵なイベントを企画して下さってありがとうございます!
2023/2/12(日)21:00まではアーカイブ配信を申し込めるのでまだの方はぜひ!!(視聴期限は2023/2/12(日)23:59まで)
ところざわサクラタウン
会場は角川のお膝元、ところざわサクラタウンのジャパンパビリオンホールです。
さくらタウンができてからずっと「氷菓もなにかやってくれ~」と言っていたのですがやっとそれが叶いました。
ただ、ホテルとコラボとかミュージアムとコラボとかレストランとコラボとかもやって欲しかった。(小声)
一応さくらタウン内にある本屋、ダ・ヴィンチストアで氷菓コーナーが作られていました。
ダ・ヴィンチストア(@DAVINCI_STORE )では、#米澤穂信 先生&『#氷菓』特集コーナーが展開中!🍨👀✨
— TVアニメ「氷菓」10周年記念フィルムコンサート【公式】@アーカイブ公開中! (@Hyouka_10th) 2023年1月29日
作品グッズなどもお取り扱いござきます🛍
ぜひイベントに"#氷菓音楽会"のイベントに合わせて、#ダヴィンチストア にもお立ち寄りくださいね!👟 pic.twitter.com/cP8PxhIeZU
こちらの施設、最寄り駅はさも「所沢ですぜ」って顔してますが、東所沢駅です。道すがらアニメマンホールが設置されているので好きな作品がある場合は見忘れ注意です。
とりあえず京アニアニメ化の作品だけまとめてみました。
見ての通り……氷菓は……ないです!!
直木賞作家のデビュー作ですよ!?「黒牢城」あなたのところで出した書籍ですがな。
早急に氷菓のマンホールも作るべきだと思うのです。
そしたら毎日見に行ってしまう。
フィルムコンサート
ジャパンパビリオン ホールAは650席のわりと小規模なホールです。
正面に舞台、そしてフィルムを映すための大きなスクリーンがありました。
パイプ椅子が並べられ、座席には愛蔵版〈古典部〉シリーズのチラシが置いてありました。
セットリスト
- 無伴奏チェロ組曲 第一番
- 薔薇色世界の扉
- 妄想髪長少女
- 心に生まれた疑問の種
- 曇り空の心地よさ
- シシリエンヌ
- 心に静寂と平和を
- 思考回路の彷徨い
- 論究の迷路
- 解決ながらも暗然
- ため息混じりのコメディアン
- 平穏なる日々のくり返し
- 薔薇の花びらが舞うように
- ワルツ一徹
- 不信なる気配
- 曇って灰色で重たい即ち憂鬱
- 揺らぎを伴うデモンストレーション
- 不明瞭な性質を伴う時間
- あらぬ状況からもたらされる衝撃
- 詩情豊かな空気
- 好奇心進行形
- 炎の料理人、見参!
- 黒い霧が包む世界
- 確固たる分析発表
- 生き雛
- 見上げた空の爽やかさ
- G線上のアリア
- 優しさの理由/ChouCho
※9. 論究の迷路:田中さんは「論理の迷宮」と読み上げていたのですが、サントラ記載の題名に表記を合わせました。
どこにもセトリが見当たらなかったので配信の田中公平さんの読み上げをサントラと照合しながらちまちまちまちま書き起こしました。
題名を言ってない曲もあり、それはサントラ聴きながら確認したのでもしかしたら間違ってる可能性もあります。ご容赦ください。
それにしてもタイトルが難しい。
第一部
1~12までが第一部となります。
無伴奏チェロ組曲から始まる構成が本当に神がかっていました。
やっぱり生音は低音の響きが違いますね…。
第二部
トークコーナーを挟んで13~28までが第二部です。
最後がG線上のアリアなのがとても良かったです。最初と最後にクラシック曲を持ってきているのが本当に氷菓の世界観を理解してくれているなあと思いました。
そしてそこからのChouChoさんの生歌!
「優しさの理由」を生で聴く機会があまりない上にオーケストラバージョンですよ。
夜の部はオケの方が手拍子も誘導してくれて一体感がありました。
司会進行 田中公平さん
今回の功労者といえば、なんと言っても田中公平さんでしょう。
参加も後から発表されたので、てっきりゲスト枠かと思ったらがっつり司会もやられていて完全にメインでした。
何より進行の合間にさらりともたらされる当時の情報がとても貴重でした。
ファンは何よりこういう情報が好物。
個人的におおっ、となった田中公平情報はコチラ。(昼夜公演の情報を混ぜてます)
その道のプロである田中さんが「G線上のアリアとこんなに画面がマッチングするアニメは他にない、世界中どこ探してもこれはない」と言っていたのでこれからは胸を張って「G線上のアリア」が一番合うのは氷菓!と主張していきたいと思います。
これだけだとただのひょうきんなおじさんですが、ちゃんと「やっぱりすげー」となったエピソードもあります。
佐藤さんと阪口さんのトークコーナーが終わり暗転、そして明転した後さっと舞台袖から田中さんが現れそのままさーっとピアノのもとに。
おもむろに「薔薇の花びらが舞うように」をアレンジの効いたピアノソロで弾き始めました。
そして演奏し終わるとまたそのままさーっと袖にはけていきました。
いやもうめちゃくちゃかっこよかったです。
それまでみんなを笑わせ冗談も言ってたのにここで無言ですよ。
プロってすごい。
古典部の屈託
放送当時阪口さんと佐藤さんがパーソナリティを務めていた氷菓のラジオ番組です。
「かんかん!がくがく!」というハイテンションの曲にびっくりした方も多かったのではないでしょうか笑
それがなんと今回「古典部の屈託のあとがき」として一夜限りの復活となりました。
こちら「12.平穏なる日々のくり返し」と「13.薔薇の花びらが舞うように」の演奏の間です。
佐藤さんも阪口さんもタイトルコールの10年前の音源に照れていましたが、リスナーからすると全く何も変わってないです。
そもそもお2人とも演じるにあたってそこまで声を作っている感じでもないので、普通の会話がすでにリアル里志&千反田さんでした。
朗読劇「深淵」
ラジオの合間に朗読劇もありました。
姿の見えない奉太郎がどこに行ったのか…を里志と千反田さんが推理する、謎解きあり、雑学あり、宣伝ありの朗読劇で、まあこういうイベントでは定番な感じでした。
が、しかし。
最後に爆弾を落とされました。
里志「進路に悩んでる千反田さんを……」
このセリフの意味がお分かりでしょうか。「進路に悩んでいる」という言葉が出るということはこの脚本を書いた方はアニメ化されていない「いまさら翼といわれても」まで既読というわけですよ。
とんでもない餌が投下されてしまった…。
誰が脚本を担当したのかわたし、気になります!
さて、タイトルの「深淵」ですが、これがどこから来ているのかちょっと調べてみました。
朗読劇の中では「とんび」が1つのキーワードとなっています。
この角川武蔵野ミュージアムの外壁のトンビを描かれた鴻池朋子さんが答えている別のインタビューに「深淵」というワードが出てきます。
ここから取ったのかなあ、と思いますが真偽は不明ですので悪しからず。
Twitterにもあげましたが、僭越ながらレポイラストも描かせていただきました!
くどいようですが、詳細が気になる方はどうぞ配信をチェックしてみてくださいませ。
グッズ
当日は物販もありました。
物販開始の11時ちょっと過ぎくらいには到着したのですが、その時点で長蛇の列でした。
まさか氷菓で列形成を体験するとは…!
並んでる途中にオーダーシートが配られたので流れるように数字を記入するわたし。
1時間くらい並んでやっとレジにたどり着きました。
購入したトートにいそいそとグッズを詰め込み氷菓ファンアピール。(クリアファイル入れるのにちょうど良いサイズ!)
購入制限もなかったので少し嫌な予感がしていたんですが、どうやら午後の部が始まる前に売り切れが出ていたみたいですね。
ネットで受注生産も受け付けているものの、現時点で在庫なしのものがほとんどです。
いや公式さん、さすがに氷菓人気あなどりすぎでは…!?
幸いわたしは当日会場ですべて購入することができました。
根付も無事コンプリート。
アクキーとの違いが分からず、根付とは…?と若干根付の概念に疑問を抱きつつ、きっとあのよりよりの紐が本体なのでしょう。
トートが入っていた透明フィルムもこのシールがあるゆえに捨てられない…。
当日の会場にはCD販売会場もありました。
あらたにミニしおりの特典がつきます。
いや、あの、全部持ってる!!
しかしミニしおりのために購入しました。
なにせ全部持ってるのでどれにしようか迷ったんですが、販売員のお兄さんの「君にまつわるミステリー残りわずかでーす!」という言葉に即決しました。
「限定」とか「僅少」とかいう言葉に弱いおたく。
そして、今回一番嬉しかったのがプレミアムグッズ付きチケット付属のウッドカレンダーです。
セットの位置を変えれば一生使える優れもの。
わたしより頭良い。
氷菓は実はけっこうカレンダー類はでているんですが、その年しか使えないものしかなかったのでこれは嬉しい。
欲を言えば、次は新規絵のグッズをお願いします!
さいごに
夜公演の最後の挨拶で田中公平さんが「この後はいろいろ頑張りましょうねみなさん」と、ニヤリと笑いながら言ったのがとても意味深でした。
昼公演ではそんなこと一言も言わなかったのにですよ!!
そしてそれを受けて、
佐藤さん「今回いなかった中村さんと茅野さんも、古典部みんなで集まれたらいいですね」
ChouChoさん「ぜひまたこういう機会を」
なんて前向きなことを言うものだからいろいろ期待してしまうのですが、そこんとこどうなんですかね公式さん!?
あくまでも個人的な体感の話ですが、650席という少ないキャパではありつつも先行申込の落選報告多数にグッズも早々に売り切れという現状を見ていると、公式が想定していたより氷菓のこういう機会を待ち望んでいた人が多かったのではないかな、と思います。
こんなに氷菓ファンはいっぱいいるんだぞー!というのを公式に見せつけて、これからも定期的にこういうイベントを開催してくれるととても嬉しいです。
そして何より今回のフィルムコンサートのディスク化とサントラの発売をどうぞよろしくお願いします!!