こんにちは、ぶれいくうっどです。
私は暇さえあればなろう小説を読み漁っているんですが、なかなか好みの作品と出会うのは難しいですよね。
ランキング上位のものでも「お、いいな」と思うものもあれば「うーん…」となることもしばしば。
そこで今回は最近読んだなろう小説で個人的に面白いと思ったものをシェアしたいと思います。
参考になれば幸いです。
- おかしな転生
- 転生したので、たった一人で地球と貿易してみる ~ゲーム好き魔術少女の冒険譚~
- 淡海乃海 水面が揺れる時
- 捨てられ令嬢は錬金術師になりました。稼いだお金で奴隷剣士を購入します。
- Unnamed Memory
- 最後に
おかしな転生
未完 書籍化
貧しい領地の貧乏貴族の下に、一人の少年が生まれる。次期領主となるべきその少年の名はペイストリー。
類まれな才能を持つペイストリーの前世は、将来を約束された菓子職人だった。
容赦なく襲い来る盗賊、突然牙を剥く野獣、狡猾で腹黒い貴族達に、水も乏しく荒れ果てた領地と、少年の下には数々の苦難と試練がふりかかる。
美貌の次期領主は、持ち前の知略とお菓子への愛情を武器に、剣と魔法の世界を生き抜いていく。
お菓子で笑顔を作ってみせると、幸せ溢れる領地を目指して、若きペイストリーの挑戦が今始まる!
なろうではよくある異世界転生ものですが、主人公ペイストリーのお菓子作りへの情熱がすごい。内政やるのもお金を稼ぐのもすべてお菓子のため。
領地の側近からもお菓子狂いに若干ドン引きされてて「こいつやべえ…」みたいな扱いされてるのが面白いです。
前世の知識を駆使しつつ天才ぶりを発揮するんですが、必ずしも周りの人たちが持ち上げるだけの展開じゃないのが良いです。親から怒られたり、側近に諫められたり、敵にやりこめられたり、やりすぎた時にちゃんと注意してくれる人たちがいるのはいいですね。
最終的にお菓子を効果的なアイテムとして問題解決に使用するのも題材と合っていてGOOD。
転生したので、たった一人で地球と貿易してみる ~ゲーム好き魔術少女の冒険譚~
未完 未書籍化
ゲーム好きな高校生だった俺は、惑星マルデアで女に生まれ変わった。
魔法を学びながら育つ中で、私はマルデアから地球に行く方法を知る。
だがマルデア人たちは地球を"野蛮な星"と認識し、完全に無視していた。
唯一地球との交流を希望した私は、たった一人で地球に行ってやり取りする事に。
すると『史上初の宇宙人魔法使い』として超有名人になってしまった!
私は二つの星を行き来しながら、地球に魔術品を持ち込んだり、各地で人々を救ったり。
ゲームを異星に広めたりして、人生を楽しんでいく。
これもまた転生ものでさらに男→女のTSものですが、転生先は異世界ではなく宇宙のどこかにある別の星。その名もマルデア。
地球よりも文明が発達している星なので「前世の知識駆使してNAISEIやっちゃうぜ☆」というストーリーではないです。唯一娯楽面があまり発展していないので、マルデアに地球産のテレビゲームを輸入しよう!と主人公のリナちゃんが奮闘する話です。
この作品、SNS、動画投稿サイト、巨大掲示板などが効果的に使われております。
たいていリナちゃんへの好意的なコメントが占めているんですが、「現実世界だったらアンチコメントとかあるよな…」と天邪鬼な私が顔を出してきて、今後、炎上描写出てきたらどうしようと違う方向でハラハラしてますが多分出てこないし出てきたら泣く。
本当に優しい世界。さくさく読める。
作者さんの「ゲームが好き!」という気持ちがとても伝わってきます。
淡海乃海 水面が揺れる時
未完 書籍化
戦国時代、近江の国人領主家に男子が生まれた。名前は竹若丸。そして二歳で父を失う。その時から竹若丸の戦国サバイバルが始まった。竹若丸は生き残れるのか? 家を大きく出来るのか?
こちらも転生もの。しかし転生先は異世界ではなく日本の戦国時代。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康…などなど歴史上の偉人が普通に出てきます。
主人公が転生したのは朽木基綱という武将で、恥ずかしながら知らなかったんですが、これまた実在した人物なんですね。しかも2歳で家督を継いだというのも史実通りらしいです。全体的に史実に則った展開で進みます。
そしてこの作品、描写の取捨選択が非常に上手い。
なろう作品って一つの出来事をいろんな登場人物の視点からしつこく描写する作品わりと多いじゃないですか。あまり多用されると「いやそれさっきも読んだからもういいよ…」と辟易してしまうんですよね。
この作品の場合は必要ない描写はばっさりカット、その都度視点も変わる。
そのおかげで大ボリュームなのにさくさく読めます。
とにかく作者さんの日本史の知識がすごいです。
捨てられ令嬢は錬金術師になりました。稼いだお金で奴隷剣士を購入します。
未完 未書籍化
クロエ・セイグリットは自称稀代の美少女錬金術師である。
三年前に異母妹によって父であるセイグリット公爵の悪事が露見し、父親は処刑に、クロエは婚約破棄の上に身分を剥奪、王都に着の身着のまま捨てられてから信じられるものはお金だけ。
クロエは唯一信用できるお金で、奴隷闘技場から男を買った。ジュリアス・クラフト。敵国の元将軍。黒太子として恐れられていた残虐な男を、素材集めの護衛にするために。
これまたなろうで隆盛を誇っている婚約破棄もの…と思いきや少し毛色が違う。
婚約破棄されたクロエは「美少女錬金術師クロエちゃん(自称)」として王都で面白おかしく暮らしています。さらに錬金術でがっぽがっぽ稼いだお金で奴隷(イケメン)まで買っちゃいます。
実際のところ「美少女錬金術師」なんて自称してるのも自分を奮い立たせるためだったりするんですが、弱い部分もあるクロエが健気で頑張り屋でとても良い!
クロエが買った奴隷、敵国の元将軍ジュリアスも最初はクロエのことを警戒していて冷たい態度だったのが、しだいにほだされて仲が進展していくのもにやにやしてしまいます。
婚約破棄からのざまあ展開であまりにもやりすぎる作品ってスカっとするよりもまず引いてしまって苦手なんですが、これは読みやすいです。
Unnamed Memory
完結 書籍化
「貴方がその剣の持ち主で、私が魔女である限り、いつか貴方は本当に私を殺さなければならないかもしれませんよ」 幼い頃、子供が残せないという呪いを受けたファルサスの王太子オスカーは、二十歳になった時、大陸最強と言われる魔女ティナーシャを訪ね、その解呪を願う。それを切っ掛けに彼女を守護者として連れ帰ったオスカーは、契約が切れるまでの一年間、ティナーシャの過去に関わる因縁に、そしてもっと大きな運命に巻き込まれて行くこととなる。
この作品をあらためて紹介するのは今さらな気もしますが、私自身はつい最近読みまして、もう書籍版も買うほどハマってしまったので語らせてください。
まず世界観が素晴らしい。緻密に練り込まれた剣と魔法のファンタジー世界、魔女という存在の特異性。
そしてどんでん返しに次ぐどんでん返しで中盤以降ずっとハラハラしっぱなしでした。最後は思わず号泣です。
これはオスカーとティナーシャの時間も時空も超えた壮大な愛の物語だと思います。
本編は完結していますが、番外編がたまに更新されています。
最後に
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
みなさまどうぞ、よきなろうライフを!